天然ツバメがやって来た!!

本当なら前々回にお世話になった催眠療法の方にお願いしようと思ったんです。
前回の整体の人で痛い目にあったので今回はどうしても失敗したくなかったんです。

でも、やはりお忙しいようで都合が合わず泣く泣く違う方を探さないといけなくなりました。

で、前回の反省点も踏まえ今回は初心に戻って施術士の方を選ぼうと思いました。

前からチェックはしていたものの、特にこれといったセールスポイントが見当たらないノーマルな性感マッサージです。

「極上のオイルマッサージから徐々に性感へ」「ストレス発散や女性ホルモン活性のために」
「日常を忘れて刺激的な体験を」「心も体も癒されたい方へ」等々

性感マッサージのHPによく書かれている言葉ばかりが並んでいます。
(こういうのって誰かのHPを参考にしているの?それともマニュアルでもあるのかしら?)

言葉は悪いけれど似たりよったりの方が5人くらいいたのですが、今回はその中から料金が一番お安い方に決めました。

そしてメールにて予約をしました。
希望日時、施術希望場所(ビジネスホテルのデイユース利用)、NG行為として挿入行為と私から施術士の方へのタッチの強要。また、玩具の使用と舌の使用もNG。
あとは、当日打ち合わせしたいと記入して送信。

10分後、「ご予約、承りました。お客様のご希望も了解いたしました」と丁寧な返信が届く。

うん。なかなか良い対応です。じゃあついでに「私は40代ですが、大丈夫でしょうか?」と聞いてみる。

「今まで、施術したお客様で60歳後半の方もおられました。成人女性であれば年齢容姿は一切問いませんのでご心配なさらないように」とこれまた100点満点の返事がきました。

「よしっ。これはちょっと楽しみだ」

で、当日。予定時間ぴったりにホテルの部屋をノックして施術士の方が登場。

年齢は30代後半かな。身長は175cmくらい。スポーツでもしているのかジムで鍛えているのか胸板の厚い
細見のマッチョ系です。
顔もまずまずイケメンといってもいいくらい。服装もカジュアルだけれど清潔そうです。

にっこりと笑って挨拶する姿も好感がもてます。

お互い、簡単な自己紹介をして施術の詳しい説明が始まります。

「このようなマッサージを受けられるのは初めてですか?」
「・・・いいえ。何度か利用したことありますよ」
「えっ?」
「えっ?」
「初めてではないのですか?」
「はい・・・何回かあります・・・けど?」
「・・・いや。すいません。経験がある方にマッサージをすることがなかったので・・・」
「ああ、そうなんですか?何か問題でもありますか?」
「・・・いや。問題はないですけど・・・緊張します」
「私も初めてではないですけど緊張してますよ」
「はあ。そうなんですけど・・比較されると・・・プレッシャーというか・・」

それから、他の方のマッサージの方の情報を根掘り葉掘り聞いてくる。
具体的な内容や料金。マッサージの方の年齢や容姿なんかも。

正直なところ面倒でした。詳しくはブログに書いてるから読んでくださいって本当に言いかけたほど。
って何でそんなに動揺するの?
HPに「極上のマッサージで通常のセックスでは味わえない快感を体験しませんか?」
なんて自信満々に書いてるんだから、その通りにやればいいじゃん。
しかも、それでお金もらってるプロなんだし・・・

「あの・・・他の方と比べたりしませんし、そんなに経験もないですから(←ちょっと嘘)気にせずに普段通りにやってください。 それで、時間もないんでシャワー浴びてきていいですか?」

「ああっ。すいません。はいお願いします。準備してお待ちしています。」

こんなことなら嘘でも「初めてですっ。すっごく緊張してますっ。」って言えばよかったな。

で、シャワーが終わって出てみると準備どころかただ椅子に腰かけてるだけ。

普通ならベッドの掛け布団は取り除かれて、大判のバスタオルが敷かれている。
施術者の方もTシャツや白衣に着替えたり、人によってはアロマを焚いたりBGMまで用意する人もいました。

なのに、ベッドは手つかずのままだし、着替えもしていません。さっきと同じ姿勢で椅子に座っているだけ。

心の中で溜息をつきながら、ベッドの布団をはがして片隅に寄せて、洗面所からバスタオルを持ってきて自分で敷きました。そして「どうしますか?シャワー使います?使わないなら手だけでも洗ってきてくださいね」とまで言ってしまいました。

「はい。すいません。じゃあ手を洗います。すいません・・・」

もう、開き直りました。
いつもはね、こんな私でも多少は気を使って相手の方のペースにできる限り合わせます。
NG行為と希望だけ伝えてあとはお任せしますってちゃんと言ってました。
今回はもう言いたい事はばんばん言って、とにかく満足だけさせてもらおう って思いました。

「最初はオイルマッサージからって書いてましたけど、うつ伏せでいいんですよね」
「あの・・オイルは使わないんです。ローションしか用意してないんですけど・・いいですか?」

「でもそれ温めてないし・・・いきなりはちょっと抵抗あるんで使わないでいただけますか?」

「他の人はやっぱりちゃんとオイル使ってるんですか?ローションではなくて?」

「うーん。オイルマッサージって書いてあったら一応オイルは使ってくださいますよ。」

「あーそうなんですか・・・じゃあマッサージはどうしますか?」

「どうしますかって、いきなり性感は難しいので・・・。オイルなくてもいいのでお願いできますか?」

「・・・はい。でも、ちゃんと勉強した訳じゃないから満足していただけるか自信はありません」

「いつも通りやってくれればいいんですよ」

「わかりました」

そして肩からのマッサージが始まりました。
ええ期待なんかしていませんでしたとも。自信ありませんなんて言われて期待なんかできるわけないでしょう。
でも、いちいち「大丈夫ですか?」とか「気持ち悪くないですか?」「背中もした方がいいですか?」とか聞かないでくれよ。
私、客だよ。マッサージの講師でもなんでもないよ。

それでも、なんとか元はとってやる。と決心して
「もうちょっと力をいれて」「足の指もきちんとして」「ふくらはぎは特に時間をかけて」と細かく指示。

それでなんとか腕まで無事にマッサージは終了しました。決して満足いくレベルのものではなかったけれど。

「あの、今から性感マッサージに入ります。いいですか?」
「いいですよ。あっ。それと最初に言うのを忘れていましたけど、私は膣内は痛みがあるので注意しながらお願いしますね」
「痛いんですか?それはどうして痛いんですか?」
「どうしてって・・まあいわゆる性交痛ってやつなんだけど」
「性交痛ですか?えっ?お客様って処女なんですか?」
「・・・・」
んな訳ないだろう。性交痛も知らないでよくHPに女性ホルモンがどうとか女性の体に詳しいようなこと書いたわね。
「あの・・。処女ではないです。とにかく膣内には挿入しないでくださいね」
「指もだめですか?」
(指じゃなかったら何を挿入するつもりだったんだよ)
「指も舌もなんでもです」
「わかりました」

「それと、私も集中したいんでいちいち確認するの、この先はやめてくださいね」
「はい、わかりました。性感マッサージは大丈夫です。ちゃんとできます」

で、性感が始まりました。
脇腹から脇の下まで指先がちょろちょろと動きます。
当然、こそばゆいだけ。でももういいや。好きにして。
そしてお尻から太ももの内側へ。
そして、私の体を四つん這いにして体の下から手をまわし乳房と乳首へ。

私はその間もなんとか集中して懸命に感じようと頑張りました。
さすがに乳首を集中的に刺激されるとだんだんと気持ち良くなってくる。

そして彼の指は私の局部へと。

「もう、さっさとイッテ終わらせよう」そう思ってました。

すると何やらごそごそとシャツを脱ぎ始める彼。
「おや?暑いのかしら?」と様子をうかがっていると
ジーパンも脱ぎ始めました
「そんなに暑いのかな・・・」
するとトランクスまでも脱ぎ始めようとするではないか。

「あの・・・なんで脱いでるの?」
「えっ??」
「だから、なんで脱いでるの?メールにも書いたけど私はあなたの体には触れたくないんですよ。」
「えっ?そうなんですか?口もですか?」
「口?私が口を使ってあなたのものを舐めるってこと?」
「はい。みなさん希望されますよ」
「・・・私はしたくないんです。」
「本当にいいんですか?じゃあ、僕が舐めるのはどうですか?自信ありますよ」
「うん。それもいや。手だけでお願いします」
「珍しいですね。他のマッサージの人って、もしかして皆手しか使わないんですか?」
「そりゃ。希望すれば出来る範囲で応えてくれるんでしょうけど、そういうのって一番大切なことだから前もって確認してくれますよ。それで嫌ですって伝えたら絶対守ってくれますし・・・」
「へー。そうなんですかあ」

もうね。怒るどころか面白くなってきました。
前に一度だけ本番行為をされそうになった時は拒絶したら暴言を吐かれた苦い思い出もあります。

でも、この彼はそういう感じではないんです。悪気がないっていうか天然っていうか・・・
まるで、経験のない男の子を年上のお姉さんが優しくリードしてるような雰囲気なんです。

愛嬌もあるし、いちいち真面目なので逆に面白い。
それに知ったかぶりして上からエラそうにされるより、よほどいいかなとも思えました。

でも、それはそれ。一応はきちんとやることはやってもらわないと。

「上半身はそのままでいいから下だけでも身に着けてね。」
「はい。わかりました。がんばります」

そして性感マッサージを再開。

熱意はあるんです。私の反応を見て汗かいていろんなところを指先でなぞってくれるんです。

で、私も今日だけはせめて1回だけでもイッてスッキリしたかった。
なので、極力意識を集中させて体に力もぎゅっと込めて、彼の指先が私の性感帯に触れると
「そこ。そこがいい」ときちんと伝えました。

そのまま、指を動かしてくれればいいのにすぐ他の場所に移動するので、なかなかイケない・・・

そんなことを繰り返していると、私も疲れてしまってとうとうグッタリしてしまいました。
「あー。もう無理・・・」とつい言ってしまいました。

「イッテしまいましたね。気持ち良かったでしょう」

(そこは、そこだけは疑問形じゃないんかーい。イッテしまいましたか?気持ち良かったですか?だろー)

「(荒い息のまま)ううん。イッテないです。でももう十分です・・・」

「あー良かった。」 

(何が良かったのか?十分って言葉、勘違いしてるわね)

でも、さすがにクタクタだったので、これで終了にしました。

(頑張った。頑張ったよ・・私)

本当は早く一人になって熱いシャワーを浴びて、1時間でもお昼寝したかったんですが、
この彼、やはりどうしても他のマッサージ師のことが聞きたいようで。

そして、私は私でこんな天然の彼のことに興味もある。

で、逆に色々と聞いてみました。

すると、驚くことにこの人珍しく性感マッサージだけで十分稼いでるようです。
多いときで1か月に50人ほど、少なくても20~30人は施術しているとのこと。

その8割はカップルや夫婦の依頼。いわゆる寝取られプレイってやつですね。
で、あとの2割は単独女性で、しかもそのほとんどがリピーターだそうで。

「ねえ。その常連さんってみなさん年齢は上の方ばかりでしょ?」
「はい。そうなんです。いっしょに旅行に行ったり、お食事もしたりもしますよ」

なるほど。要するに少し余裕のあるマダム達はかわいくてしかたないんだろうな。
顔もまあまあだし、体もいい体してるし、なんたってこの素直な性格だし、無知なところも母性本能をくすぐられるわけなのね。性感マッサージの技術は関係ないんだ。

「お小遣いももらったりするの?」
「いいえ。それはお断りしています。僕も一応プロなんで。かかった時間分しかいただいてませんよ」
「でも、旅行とか食事とか行く時って当然、費用はお客様持ちなんでしょう」
「はい。たまに洋服も買ってもらうこともあるんです」
「・・・ふーん、そうなんだー(現金じゃなきゃいいのね)要するに若いツバメ君なんだね」
「えっ?ツバメですか?ツバメに似てるってことですか?それは言われたことないなあ」
「・・・うーん。・・・・あの、私ちょっと疲れたんでもう帰っていいですよ」
「はい。じゃあ2時間半なので、15000円いただきます」

なるほど、さすがにプロですね。そこはちゃっかりしてるのね。でも、私も負けない。

「あのさあ。確かにあなたが来てから2時間半だけど、その半分以上は他のマッサージのことの質問に答えてた時間だよ。その分は払えないよ。逆に払ってほしいくらいだよ」
「ああ。なるほど。それはそうですね。わかりました。じゃあ7500円でいいですよ」
「うーん。ちょっと待って。マッサージもほとんど私が細かく指示していたし、性感だって私の希望通りとは言えないよ。だからそんなには払えない」
「確かに。わかりました。じゃあ3000円。それならいいですか?」
「うーん。わかった。じゃあ3000円ね。」
「ありがとうございました。でも今日だけですよ。こんなサービスは。次回からは通常料金でお願いしますね」
「ははは。そうだねー。じゃあお疲れさまー」
「はい、お疲れ様でした」

本当にお疲れ様ですよ・・・本当にぐったり疲れた・・・

今のこの時期、新入社員たちがそれぞれの職場にていろんなことをしでかして先輩たちをぶんぶん振り回してますよね。
私も例年、「君は宇宙からやって来たのか?」と驚愕させられていましたが、今年はね、直接被害はありませんでした。

まさか、こんなところでこんな仕打ちにあうなんて・・・

天然ツバメ君。ある意味、忘れられないやつです。
何年か後にまた会えたら面白いかも・・・

8 Responses to “天然ツバメがやって来た!!”

  1. リコ より:

    大変でしたね〜。でも様子がリアルに伝わってきて面白く読ませていただいちゃいました。それにしてもいろんなマッサージ師さんがいるんですね。最後のツバメのやりとり。。大爆笑です。

    • yoko0004 より:

      > 大変でしたね〜。でも様子がリアルに伝わってきて面白く読ませていただいちゃいました。それにしてもいろんなマッサージ師さんがいるんですね。最後のツバメのやりとり。。大爆笑です。

      爆笑していただいたようで、私も嬉しいです。
      本当にいろんな方がいらして飽きません(苦笑)

  2. hiro より:

    市場が未発達な分、サービスにバラツキがあるんでしょうか…?

    • yoko0004 より:

      > 市場が未発達な分、サービスにバラツキがあるんでしょうか…?

      そうなんですかねー。
      マッサージを受ける女性側の好みも様々ですのでしょうがないのかもしれません。

  3. より:

    お疲れ様でした…
    いけないと思いつつも読んでいて笑ってしまいました…!!
    ツバメ君可愛いけど…ちょっと…

    施術者の人は今までどんな格好でしたか?
    私が経験したのはマッサージ中はガウンで、性○に移ったらパンツ一枚でした。
    モノが当たるのが気持ち悪かったです…触ったりは強要されないですけどね。

    • yoko0004 より:

      > お疲れ様でした…
      > いけないと思いつつも読んでいて笑ってしまいました…!!

      笑っていただけて私も嬉しいです。自分でも笑えますもん。

      > ツバメ君可愛いけど…ちょっと…

      はい…私も知っていれば遠慮していたと思います

      > 施術者の人は今までどんな格好でしたか?
      > 私が経験したのはマッサージ中はガウンで、性○に移ったらパンツ一枚でした。
      > モノが当たるのが気持ち悪かったです…触ったりは強要されないですけどね。

      うんうん。わかります。
      私は施術者の方には最低下半身だけでも着衣をお願いします。
      でないと全裸になる方が結構多いんですよね…

  4. より:

    女性視点のブログはありがたいです。
    すごく面白いですね。

    女性の視点から話がしてあるので、読んでいてとても勉強なりました。

    ありがとうございます。

    • yoko0004 より:

      > すごく面白いですね。
      >
      > 女性の視点から話がしてあるので、読んでいてとても勉強なりました。
      >
      > ありがとうございます。

      コメントありがとうございます。励みになります。

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ